フロントフォークオイル交換(パイオリ製)

パイオリは国産のトレールバイクのサスペンションとは違い、右側がダンパー、左側がスプリングになってます。したがってオイルレベルの数字や交換の方法は若干違うので各々のオイル交換を順を追って説明します。
ここは共通
フロントフェンダー、ブレーキキャリパー、ホイール、プロテクターなどなどを外します。
サスペンションを固定しているアッパーブラケット(三叉の上)のボルトをゆるめ、予めサスペンションのキャップをゆるめておきます。
サスペンションを外した後では共回りしてやりにくい。

【03/08/09】
画像を追加
ヘキサゴンレンチのところを緩めてから、スパナのところを緩め、サンペンションを取り外します。
スプリング編
フォークを外し、キャップを開け、中に入ってるカラーとスプリングを取り出します。
注意することはカラーには上下があり、金物のリングが付いている方が下になります。スプリングは上下があるのか目視では分かりませんが、念のため上下が分かるようにしておきます。
古いオイルを出し、フォークを逆さにして、アウターとインナーを上下にシコシコと動かします。
数回で全部出てしまうはずですが念のため、古いオイルを計量。370cc。これは入っているオイルのほぼ全部になります。

けっこう汚れていました。
見た目ではスプリング側の方が汚れていました。
出した古いオイルと同じ量の新しいオイルを入れます。
使用したオイルはスペクトロ カートリッジフォークフルード 85/150 これは2.5W相当の粘度の低いオイルです。
1リットル2000円ぐらい。
インナーを上下させて落ち着いたら、インナーを一番下に下げてオイルレベルを計ります。03Rev-3は120mm
巻尺でも出来ますが、オイルレベルゲージを使うと楽です。

巻尺で120mmに合わせているところです。
レベルがでたら、ゆっくりとスプリングを入れ、カラーを入れてキャップをします。ここのキャップはアッパーブラケットのところで締め付けて固定するので、工具を使っていっぱいに締めこむ必要はありません。
ブラケットに付けて完了です。

ダンパー編
フォークを外します。キャップは中のシャフトとつながっているので、14mmのスパナで外します。
固い場合は、先に古いオイルを捨てて、サスペンションを横にすると楽に外すことができます。

トランポ内で作業です。
ガレージがほしい!!
キャップを外すとシャフトが中に沈んでしまい作業がやりにくいので、先端を針金等でしばっておきます。

ゴメンナサイ。
後にピントが合ってしまいました。
逆さにして、シャッフトやインナーを上下し古いオイルを出すが、いつまで経っても出てくるので、適当なところで止める(あきらめる)。このときシャフトよりもインナーを引っ張り出さないようにします。
古いオイルは290cc出ましたが、データでは350cc。というとこはカートリッジに60cc残っていることになります。
そのカートリッジの中にあるオイルは全部バラさないと出せないので、今回は諦めます。オイルシールの交換のときにでもいっしょに専門のショップへ頼むことにします。
出たオイルと同じ量を入れて、インナーやシャフトを上下させエアー抜きをします。
私は5分やって、5分休み、また5分やって、5分休みます。これでだいたいエアーは抜けているはずで、手でシャフトを上下してみて均等に抵抗がかかればエアーは抜けています。
オイルはいっぺんに入れずに少しずつ見ながら入れること。あふれます。
インナーとシャフトを下げてオイルレベルを計ります。03Rev-3は60mm

撮影のために多めに入れてみました。
足らない場合はこの注射器でオイルを入れてから吸い出すとレベルが出ます。
規定値になったらダンバーの調整ネジを最弱にして、キャップを元通りに取り付けて完了。
注意することは、シャフトの付いたキャップは一番伸ばした状態でインナーにねじ込むこと。下げた状態でこれやると伸びて来なくなります。
ねじ込むときもコツがあって、アウターとキャップを固定して中間のインナーだけクルクルと回します。
最後に取り外したものをすべて取り付けて完了です。
フォークをブラケットに取り付けるときは、接触面にブレーキクリーナーなどを吹き付けて脱脂してから取り付けてください。

一時間もあれば出来る作業です。
違いは分かりませんが(オイオイ)、気分的には楽しくなれます(笑)
この6ヶ月後にオイル交換をしましたが、スプリング側の方が汚れていました。私の使い方だと、スプリング側6ヶ月、ダンパー側1年のサイクルが良さそうです。

Rev-3