リアサスペンションのグリスアップ

 トライアルは沢、池、ドロ沼など水に浸かるセクションがあるので、グリスが流れ出してしまいます。私の場合は半年に1回の割合でグリスアップするようにしています。
まずはタイヤ、ブレーキホースガイド、チェーンガイド、チェーンテンショナーなどを外します。
ショックアブソーバーユニットを止めている下のボルトが錆でいました。
真鍮ブラシで丁寧に錆を落とし、リチュームグリスを塗布しました。

ここはゆるむこともあるので、定期点検が必要です。
高いものでは無いので、新品に交換してしまうのもありです。
ショックアブソーバーユニットを外したところ。
これから外すピポットボルトはフレーム、スイングアーム、エンジンをこの一本で固定しています。
ピポットボルトのナットを外し、ボルトを抜きますが、手で引っ張ったくらいでは抜けません。適当な長さのボルトまたはTレンチなどを当てて、ハンマーで叩いて外します。
間違ってもドライバーを使わないようにしてください。ピポットボルトはアルミ製です。

エンジン下を強打してエンジンの位置がずれている場合はアンダーガードやフレームマウントのボルトをゆるめてから作業します。
外したショックアブソーバーユニットとピポットボルト。
ショックアブソーバーユニット122,270円
ピボットボルト3,600円(パーツリストより)
スイングアームのニードルベアリング。
古いグリスは洗い油などで出きる限り除去します。
私はチェーンクリーナーを吹いて、ポロ布で拭き取りました。
給油はリチュームグリスを指で隙間無く詰め込みます。
ベアリングを受けるスペーサー。
特に変色しているところもなく、良好な状態でした。
これもリチュームグリスを塗布し、スイングアームのベアリングのところに入れます。
余分なグリスは汚れる原因になるので、拭き取ります。
ピポットボルトにも、リチュームグリスをたっぷり塗布します。
ホイールのカラーは左右で厚みが違います。
右の厚い方がブレーキ側、薄い方がスプロケット側です。
チェーンテンショナー、ガイド、ホイールなどなどを取り付けて完成です。
相変わらず違いは分かりませんが、気分はとても良いです(笑)

作業そのものはそんなに時間はかかりませんが、泥汚れ、油汚れから酷く、それを掃除しながらの作業だったので、約2時間はかかりました。
04/01/14
6ヶ月後点検してみたら、グリスは切れて無かったけど錆は出ていました。

このボルトは固着する場合があるので、新車のうちにグリスアップすることを推奨します。

Rev-3