ノーマルのキャブレターは高所でボコついて非常に気持ち悪い症状がでます。またキャブレター内の圧力を利用してニードルを上げ下げする負圧キャブはレスポンスが良くありません。挙動がゆるやかなので、だれにでも扱い易いのですが、慣れてくると物足りなくなります。
その点、PWKキャブレターは強制開閉(アクセルで直接ニードルを制御する)なのでアクセルを開けるのと同時にエンジンがついてきて、エンジンのピックアップはかなり良くなります。アクセルがとても軽くなるし。。。不感症な私でも違いが分かります。
バランサーを外したセローと乗り比べてみましたが負けてません。低速はこちらのセローの方が粘りがあって扱い易いように感じます。

本体・インシュレーター・Oリング・吸入ダクト(通称、ブタ鼻)・アクセルワイヤー・アクセルグリップ・120番のメインジェット(標準は115番)が付属して35000円也。少々値段は張りますが、いろいろといじるよりもこのキャブに換えるのが一番良いモディファイだと思います。
取り扱っているショップはタンデムさん。詳しくは下のホームページをご覧ください。
http://www.tandem-kt.com/newbike/
ノーマルのキャブよりも一回り小さく、整備性が良くなります。メインジェットを交換する場合はフロート底のメクラブタを外すだけで可能です。
こちら側からはチョークとパイロットスクリューが見えます。アイドリングは反対側で、手で回すこともできますが、エキパイが熱くなっていると、火傷したくないので、マイナスドライバーが必要になります。
2003/05/05

減速時にマフラーあたりからパンパンと乾いた音がすることがあったり、長い上り坂で軽いノッキング音が聞こえました。
ガソリンが薄いために起こるものと考えられるので、付属していたメインジェット(MJ)を115番から120番に変更(濃くする)してみた。

2003/05/07
長い上りの林道を低速・中速と走ってみましたが、ノッキング音は無くなりました。
しばらくはこのセッティングでいけそうです。

2003/09/03
ヒート時にアイドリングしなくなったので、プラグを確認。少々カブリ気味になっていたので、スロージェット(SJ)を38番から35番に変更。
それに伴いエアースクリューを1と1/2回転戻しました。

2003/11/27
スロージェットを35番にしてから始動性が悪くなったので、38番に戻しました。
平地では調子が良いが山へトレッキングに出かけ、ヒートさせるとエンストします。ガスが濃いようなのでメインジェットを115番に戻しましたが、1速2速アクセル全開のところは調子がいまいち。その時プラグを外してみると電極は白く、まわりは黒くなっていました。
MJを118番、SJを35番、プラグを9番、ニードルジェットを一段薄いものに変えてみました。

2004/01/24 
このキャブレターの部品は↓のサイトを参考にしてください。
http://www.bike.ne.jp/shopping/kitaco/kitako_283.htm 

2004/02/17 
MJ:120番、SJ:35番、プラグ:8番、ニードルジェット(NJ):N68Hにしてみました。クリップは上から2段目です。
中高速で若干薄い感じがしますが、今のところ良好です。

2004/04/22 
エアーベント(キャブレター内の圧力を大気圧に保つために空いている穴)に差したホース(横から出ているホース)を垂れ下げ、リアサスのピポット近くで固定していたため、川渡りまたは大雨の中を走行中にエンストする不具合がありました。
ホースを短くして、端をフレームに空いている適当な穴に差し込んでみたところ症状は改善されました。ノーマルのキャブはそうなっています。

2008/01/21 
MJ:110番、SJ:42番、プラグ:8番、ニードルジェット(NJ):N68E。クリップは上から1段目(最上段)です。
エアースクリュー1回転戻しです。
アイドリングが安定し、アフターファイヤーも無くなった。全回転域でスムーズに回るようになった。
極低速を安定させるために参考にしたHP。
http://www.terra.dti.ne.jp/~shin-g/bike3.html#Anchor3012

キャブレターのセッティングはバイクによって差があるように思います。私のセローはこれでまずまずのセッティングが出ていますが、このとおりにしても、うまくセッティングが出ないことの方が多いでしょう。自分のマシンに合ったセッティングを楽しみながら探してみてください。
できればセッティングの出ている---場合によっては出てないバイクやノーマルに乗ってみると自分の良さが分かったりします---バイクに試乗してみると良いでしょう。

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