8月12日

鳥海山への案内板


 今日は鳥海山の林道を走り、三面林道、朝日スーパー林道あたりでキャンプする予定。
5時に目が覚め6時半に出発しました。
ちゃばさんは一足先に帰路につきました。見送ってくれた、くにやさん・バハさんありがとうございました。

湖畔の林道を走り、盛岡ICから東北道に乗る。北上JCから秋田道に乗り換え、横手から湯沢横手道路に更に乗り換える。湯沢ICで下りて鳥海山の手代・奥山林道に向います。鳥海山方面は看板が出ているので、分かりやすい。

今では地方でもコンビニの風景は当たり前だが、このあたりにはありません。食料品店、洋服店、などなど昔からのままの商店が並ぶ。きっと、何十年も変ってない風景なんだろうな。

ダート入口に「山形方面通行止め」の看板。まぁバイクなら大丈夫だろうと軽い気持ちで先に進みます。
5kmほど進んだところで、運良くRMXの人とすれ違い、状況を聞いたところ「山形側の入口に倒木があって通行できませんよ、バイクなら倒して下をくぐることができますが、このバイクだと無理だと思いますよ」と言われました。このまま進みRMXさんの言うとおりゲートの下を通すことがでなかったら、ここまで戻ってこなければならず、さらに迂回して目的地まで向かわなければなりません。そうなった場合時間の余裕が無いと判断し、残念でしたけど素直に戻ることにしました。
急いだキャンプツーリングで良い思いをしたことはありません。

通行止めの看板


しかし、戻るには国道108号線→国道13号線→国道344号線で酒田市に向かわなければならない。更に南下して朝日スーパー林道にいきますが、すでに13時。ここで無理するなら、別のルートを走ろう。行き当たりばったりツーリングの良いところです。
新庄市のコンビニで遅い昼食を取る。しかし、暑いなぁ〜。

国道13号から国道47号線に右折、国道458号線から肘折温泉に入り、湯の台キャンプ場に向かいます。しかし、まだ15時前、このまま十部一峠を越えて寒河江(さがえ)のキャンプ場に行くことにしました。
この林道は一部はダートが残るものの、3分の2は舗装が進んでいました。
このころから、雨が降り出しました。かなりの降りなので、雨具を着ます。遠くで雷も聞え始める。

買い出しを終え、今日のキャンプ地、『大山自然公園キャンプ場』に向かいます。入口で迷っているうちに雨足は更にひどくなってきました。雷もかなり近い。見ると、運良く神社があったので軒下で雨宿りをすることに。ますます、雨雷がすごくなってきた。北の方から雷がドンドン近づいて来ます。

この場所は小高い山の上になってるので、雷が良く見えます。この分だとここで2時間は足止めになりそうなので、雨に当たっている荷物をすべて下ろし、濡れたものを干し(乾かないけど)、地図を見てこれらのルートを考えていた。
このことろになると頭の真上で雷が鳴っている。どどど〜ん。パリパリパリ、カリカリカリ。午後5時なのにあたりは暗い。一瞬の閃光が遠くの山に落ちます。空を翔けます。

母の実家が栃木県で、あのあたりは雷の通り道になっており、農家の屋根にも避雷針が付いている。この家で小学校から遊んでいるので、雷にはそれほど恐怖感は無いが、それにしても今日のはものすごい!
小用をしたかったのですが、目の前の電柱に行くだけでもびしょ濡れになりそうなので我慢。その間も近くの山に雷が落ちるところが見えます。

豪雨
雨宿り中

ものすごい雨のピークを少し過ぎたころ。「ヒカッ」と目の前が真っ白になり、「ブーンッ」と高電流が流れるときに聞く音とともに軽い電気ショック。残像で見えたものは、目の前5mのところの電柱の先に雷が落ちました。一瞬、金縛りに・・・。
あのとき、小用をしていたら。。。。感電死していたかもしれません。
やはり、神社仏閣のそばで用をたしてはいけませんね。

雷も遠退き、雨も小降りになったころ、神社の総代のおじさんが沼の水門を開けに来ました。「どこから来た?」「今日は盛岡から来ました」「雷大丈夫だったか?」「落ちましたよね」と聞いたところ。「落ちたよ、見てたよ。すごかったな」と畑仕事で日焼けし深いシワの中の目が笑っています。
おのおじさんの顔を見たら、本当に安心できました。

この雨でキャンプ場が水浸しになってしまったので、キャンプは諦めました。仕方ないので、このおじさんに泊まれるを聞いたところ、「下に民宿があるから聞いてみな」とのこと。おじさんにお礼を言って民宿に向かいます。
しかし、あいにく満員。仕方ないので、寒河江の駅に行って、ビジネスホテルを探すことにします。

寒河江市は山形市の隣の市で駅前などはけっこう賑やかでした。
ビジネスホテルはすぐに見つかり無事にチェックインできました。
部屋に入り、荷物を広げ濡れているものを干します。見るとビニール袋で包んでからバックに入れているにもかかわらず、中身は濡れていました。もう少し、大きいのビニール袋に入れなければなりませんね。

ジャージに着替え、寒河江の商店街に出てみましたが、食べ物屋は殆どなくラーメン屋しかありません。麺類は好きな方なのでこのラーメン屋に決まりです。店内は10人も入ると満席になる小さい店です。お客は常連が一人だけ。
ラーメンのスープは野菜と魚のダシと醤油味、けっこういけます。秋田で食べたラーメンも美味かった。東北の醤油ラーメンは関東の醤油ラーメンと違い、ダシもおいしいですね。それに「水」がおいしい。この辺が違うのでしょうか。

ビジネスホテルに戻り、明日のルートを考えているうちに、眠くなったので10時に就寝。


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